【11月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のFWモハメド・サラー(Mohamed Salah)の故郷エジプト・ナグリグ(Nagrig)村の行政トップは14日、検査で新型コロナウイルス陽性が出る前に同選手が出席した結婚式では、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が守られていたと強調した。

 アフリカ年間最優秀選手に2度選出されているサラーは、代表チームに合流した際に受けた検査で陽性が判明。13日以降はエジプト国内で自主隔離している。

 サラーはナグリグ村で兄弟のナスル(Nasr)さんの結婚式に出席しており、複数の写真で顎までマスクを下ろして踊っている様子が確認された。

 ナグリグ村の行政トップは国内メディアに対し、結婚式の規模は60人から70人に制限され、親族のみの出席であったと明かした。「ソーシャル・ディスタンシングが取られた。サラーは写真撮影の間だけマスクを外した。抱擁するときも顔ではなく肩にキスをした」

 結婚式には同じくプレミアリーグのアストン・ビラ(Aston Villa)に所属し、エジプト代表のチームメートでもあるトレゼゲ(Mahmoud Hassan aka Trezeguet)も出席していた。

 28歳のサラーは、エジプト出身で初めてプレミアリーグと欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を達成。エジプトサッカー協会(EFA)はその快挙を祝うセレモニーをカイロで開催し、サラーも出席した。

 EFAの会長は13日、国内テレビ局MBC Masrに対し「セレモニーに彼の姿があったのは5分だけだった。廊下から一人で入ってきた。ソーシャル・ディスタンシングを守りマスクをしていた」と話している。

 EFAは2度目の検査でもサラーは陽性で、現在はチームのホテルで自主隔離中だが無症状だという。今季リーグ戦8試合で8得点を挙げているサラーは、リバプールの次の2試合を欠場する見込みとなっている。(c)AFP