【11月13日 AFP】(更新、写真追加)フィリピン当局は13日、ここ数年で最悪規模の洪水被害を各地にもたらした台風22号(アジア名:ヴァムコー、Vamco)による死者が、少なくとも27人に上ったと明らかにした。

 3週間で3つ目となる台風により数千人が避難をした他、首都マニラやその周辺地域では、一部住民が屋根の上やバルコニーに取り残された。

 マニラ首都圏で最悪規模の被害を受けたマリキナ市(Marikina City)では、がれきや泥水を家の外に出す住民の姿が見られた。路上には、泥にまみれた洗濯機やテレビ、ソファなどが積み上げられていた。

 台風22号は11日から12日にかけ、同国で最も人口の多いルソン(Luzon)島を直撃。土砂災害や倒木などの被害が発生した。数万世帯で現在も停電が続いている。

 市民防衛局の公式発表によると、死者は少なくとも27人。しかし災害対策当局が現在犠牲者数の確認作業を行っており、死者はさらに増える恐れがあるという。国家警察は、42人死亡と報告している。(c)AFP