【8月15日 AFP】中国IT大手「騰訊控股(テンセント、Tencent)」の動画配信サービスが、台風9号(アジア名:レキマー、Lekima)で東部山東(Shandong)省の人口約1億人のほとんどが死亡したという誤報を出し、謝罪を余儀なくされる出来事があった。

 台風9号は先週末、浙江(Zhejiang)省と安徽(Anhui)省、山東省を襲い、200万人以上が避難を余儀なくされた。

 国営新華社(Xinhua)通信は13日、この台風で少なくとも49人が死亡、数十人が依然として行方不明だと報じていた。

 ところが、国内最大の動画配信サービス「テンセントビデオ(騰訊視頻、Tencent Video)」は前日の12日、台風9号で山東省の住民「ほぼ全員」が死亡し、7人が行方不明になっているとのニュース通知を登録ユーザーに配信。同省の緊急災害対策当局の情報だと報じていた。

 山東省は国内でも人口の多い省の一つで、2016年の統計によると、約9900万人が暮らしている。

 誤報が配信された数分後に、テンセントビデオはこの失態について謝罪。原因は編集ミスだとし、記事の配信前に「厳しく見直す」と誓った。

 その後、「レキマーにより山東省で5人が死亡した」との訂正記事を配信した。(c)AFP