【11月13日 AFP】フランスが新型コロナウイルスの第2波に見舞われ、入院患者数が第1波を上回る中、フランス人の過半数が2度目の全国的なロックダウン(都市封鎖)措置に違反したことがあるとする調査結果が12日、発表された。

 調査会社Ifopが2度目のロックダウンの折り返し地点に合わせて実施した調査で、フランス人は、1度目の時よりもロックダウンを軽視していることが確認された。

 調査によると、60%が少なくとも1回はロックダウンに違反したことがあると回答。外出許可証に虚偽の理由を記載したり、家族や友人と会ったりするなどしたという。1回目のロックダウンの時は、違反したと回答したのは40%未満だった。

 フランスでは新型ウイルスによる死者は4万2000人を超えており、11日だけでも329人が死亡した。11日時点で集中治療を受けている患者は4789人に上る。

 ジャン・カステックス(Jean Castex)首相はオンライン記者会見で、「第2波は極めて強い」「いまや、死者の4人に1人の死因はコロナだ」と述べた。

 さらに、新型ウイルスの入院患者数は現在、4月に記録された3万2000人を上回っていると指摘し、病院の収容能力が逼迫(ひっぱく)していると警鐘を鳴らした。(c)AFP