【11月12日 AFP】米大統領選に合わせて行われた上院選で11日、アラスカ州で与党・共和党の現職ダン・サリバン(Dan Sullivan)上院議員が勝利を確実にし、同党の議席数は過半数ラインまであと1議席の50議席となった。また同日には、大統領選で同党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がアラスカ州で勝利したことが伝えられた。

 米CNNNBCによると、サリバン議員は57%を上回る得票率で再選を確実とした。サリバン氏の勝利は、大統領選で民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)氏が勝利を確実とした一方で、議会選では共和党が強さをみせたことを改めて示した。

 上院ではこれまでに、定数100議席のうち共和党が50議席、民主党が48議席を確保。残る2議席は、来年1月5日に行われる南部ジョージア州の決選投票で決まる。

 民主党がこの2議席を獲得した場合、上院議長を兼務する同党のカマラ・ハリス(Kamala Harris)次期副大統領が均衡を破る票を投じることになる。共和党が上院で過半数を維持すれば、バイデン氏は両党間の協働に向けた交渉手腕が問われることとなる。

 一方の大統領選では11日、トランプ氏がアラスカ州で勝利し、選挙人3人を獲得したことが米メディア各社により伝えられた。ただ、バイデン氏の選挙人獲得数は538人中279人と当選に必要な270人を既に上回っている。トランプ氏が獲得した選挙人はこれで217人となった。(c)AFP