【11月11日 AFP】(更新)マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は10日、米大統領選後の「円滑な移行」を約束した一方で、ジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領の勝利は認めず、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が政権を維持するとの立場を固持した。

 米大統領選ではバイデン氏が重要州を制し、得票数でもトランプ氏に勝利。米国の同盟国ほぼすべてを含む各国の首脳はバイデン氏に祝意を表明したが、トランプ氏は敗北を認めず、大規模な選挙不正があったと主張し、再集計の要求や法的措置に訴えている。

 ポンペオ長官は時折不機嫌さをあらわにしながら臨んだ記者会見で、バイデン氏側との連絡状況について問われると、「トランプ政権2期目への円滑な移行が行われる」と回答。さらに、米国は今も、世界各国に対して自由選挙を呼び掛けられる立場にあるのかとの問いに対しては、「ばかげている」質問だと一蹴し、「国務省は、世界各国の選挙が安全で確実、自由で公正に行われるようにすることに深い関心があり、職員らはそれを実現するために命を懸けている」と述べた。(c)AFP