【11月11日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の公式SNSアカウントが、米大統領選で勝利を確実にしたジョー・バイデン(Joe Biden)氏へ向けて掲載した祝辞の画像に、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の名前がうっすらと見える形で残っていた。英政府は10日、この気まずい失態について「技術的エラー」のせいだと釈明した。

 ジョンソン首相の公式アカウントで公開された祝辞の画像の背景には、「トランプ」「未来」「2期目」といった単語がうっすらと見え、目ざといツイッター(Twitter)ユーザーの格好の話題となった。

 英首相官邸の報道官は「みなさんのご想像通り、非常に接戦だった選挙の結果に備えて、事前に二つの祝辞を用意していた」「技術的エラーのせいで、もう一つの祝辞の一部が、画像の背後に埋め込まれていた」と説明した。

 ジョンソン氏はこの失態をよそに10日、欧州の指導者として米大統領選後初めてバイデン氏と電話会談した。

 ジョンソン氏は2016年、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の是非を問う国民投票を前に、新聞掲載用に賛否二通りの原稿を用意していたことがよく知られている。(c)AFP