教師殺害歓迎の14歳、テロ擁護容疑で予審開始 仏
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【11月6日 AFP】仏南部マルセイユ(Marseille)の司法当局は、同国で先月殺害された教師のサミュエル・パティ(Samuel Paty)さんの追悼の場でパティさん殺害を歓迎する発言をした14歳の少年に対し、テロ擁護容疑での予審開始を決定した。地元検察当局が5日、明らかにした。
仏紙ラ・プロバンス(La Provence)の報道によると、少年はアフガニスタン国籍で、授業中にパティさん殺害を公然と歓迎し、自分も「同じことをしただろう」と発言したという。
マルセイユのドミニク・ロレンス(Dominique Laurens)検察官はAFPに対し、少年は取り調べを受けた後に釈放されたものの、今後も監視下に置かれることを明らかにした。
地元教育当局トップのベルナール・ベニエ(Bernard Beignier)氏がラ・プロバンス紙に語ったところによると、同市では今週、学校関連の同様の事案が7件相次いでおり、うち3件は「テロ行為の正当化」に関連するとみられている。
パティさんは先月、パリ郊外にある勤務先の学校近くで、ロシア・チェチェン(Chechnya)共和国出身の男(18)に首を切断されて死亡した。パティさんは表現の自由を扱った授業の一環としてイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を生徒らに見せており、事件前にはこれをめぐりインターネット上で怒りの声が上がっていた。
今月3日には、仏東部ストラスブールの検察当局が、パティさんの国葬中にパティさんは殺害されて当然だったとする発言をした12歳の少年2人に対する捜査を開始した。(c)AFP