【10月20日 AFP】仏パリ郊外で中学校の教師が首を切断され死亡した事件で、生徒4人を含む15人が19日現在も警察に身柄を拘束されていることが、司法筋の話により明らかになった。生徒らは、金銭と引き換えに容疑者がパティさんを特定できるよう協力した疑いが持たれている。

 事件では、授業でイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を見せたことを理由に教師のサミュエル・パティ(Samuel Paty)さんが殺害され、容疑者の男が警察に射殺された。司法筋によると、拘束されている15人のうち1人はテロ関連の罪で過去に有罪判決を受けており、容疑者と接触していたことを認めている。また、「1人または複数の生徒が、おそらく金銭と引き換えに」容疑者によるパティさん特定に協力していたという。

 事件ではさらに、容疑者の両親と祖父、弟が週末から拘束下に置かれている他、イスラム過激派として知られている人物や、パティさんの生徒の父親で、ネットでパティさんに対する反対運動を立ち上げていた男性、容疑者を乗せた車を運転したとみられる人物、容疑者の武器購入に同伴した疑いのある人物が身柄を拘束されている。(c)AFP