【10月31日 AFP】タイ・バンコクで30日夜、扇動の疑いで拘束されていた著名な反政府活動家パーヌポン・ジャートノーク(Panupong Jadnok)氏が、保釈後に警察署から病院に搬送された。

 パーヌポン氏は救急車に運び込まれた際に意識を失っていたとみられており、地元メディアは、同氏が私服警官に首を圧迫する「チョークホールド」をされ、その後、気絶したと報じている。

 パーヌポン氏は、パナッサヤー・シティジラワッタナクン(Panusaya Sithijirawattanakul)氏とパリット・チワラックParit Chiwarak)氏と共に反政府派の顔として知られており、3人は10月半ばから当局に拘束されていた。

 反政府活動家らは、王室改革や、2014年のクーデターを指揮した元陸軍司令官のプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相の退陣を求めている。

 裁判所が3人の釈放を命じた後、警察は別の容疑での逮捕を検討していたとみられている。

 パリット氏は再逮捕しようとする警察にあらがい、警察署の前で約300人の支持者らを前に「鉄格子は星を閉じ込めることができるが、星の明かりを閉じ込めることはできない」「私は心の中で今も人々を信頼している。変化の風、民主主義の風がタイに訪れた」と呼び掛けた。(c)AFP/Lisa MARTIN