タイ国王、「不実」な34歳配偶者のあらゆる称号を剥奪
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【10月21日 AFP】(更新)タイのワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王は、配偶者であるシニーナート・ウォンワチラーパック(Sineenat Wongvajirapakdi)さん(34)のあらゆる称号を剥奪した。21日に下された勅命で明らかになった。国王への「不実」と、王妃と同様の地位を求める「野心」がその理由だという。国王はシニーナートさんに、「チャオクンプラ」という100年近く誰にも与えられていなかった称号を3か月近く前に与えたばかりだった。
勅命によるとシニーナートさんは、「国王への不実」に加え、「自らの野心のため」にスティダー・ワチラロンコン・ナ・アユタヤ(Suthida Vajiralongkorn na Ayudhya)さんの王妃即位に反発する行動を取ったとして、チャオクンプラの地位を追われたという。
今回の発表では、シニーナートさんの行いには「国王にいかなる敬意も払わず、王室の伝統を理解していない…その行為は自らを利するためのもの」であることが示されており、自身の地位をスティダー王妃と同じ地位に引き上げようとしていたと指摘されている。
国王が67歳の誕生日を迎えた今年7月28日、王室の護衛を務めていたシニーナートさんには「チャオクンプラ」の称号が授与されたが、今回あらゆる軍の階級や勲章、王室における称号が剥奪されたという。(c)AFP