【1月3日 AFP】サッカーウルグアイ代表のFWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が、母国における少年のクラシックバレエ人気を高め、人々の固定観念を打ち砕く手助けをすべく、サッカーのスパイクをバレエシューズに履き替えた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属する33歳のカヴァーニは、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)から移籍する直前の昨夏、母国の首都モンテビデオにあるウルグアイ国立バレエ団(Uruguay National Ballet)のスクールでタイツをはき、サッカーが熱狂的な人気を誇る母国の少年たちがバレエを習い始めるきっかけづくりに一役買った。

「すべての少年がサッカーだけをすべきだという共通認識は持っていない」というカヴァーニは、「女の子も男の子も、自分が一番夢中になれることで喜びを見いだすべきだ。しっかりとした組織の中で日々成長し、よく鍛錬するにはそれが一番のやり方だ」と語る。

 カヴァーニは国立の芸術養成学校「ENFA」から招待を受け、国立バレエスクールの少年の生徒数を増やす取り組みに参加。国立バレエ団「ソドレ(Sodre)」に所属するプロのバレエダンサーから指導を受けながら、「ピルエット」や「グリッサード」を試した。

 子どもたちに向けたメッセージ動画では「信じられないような経験だった。ダンサーたちはバレエステップのやり方を説明してくれたよ。彼らを見たとき心からすごいと感じた! ダンスは本当に素晴らしい」と語った。

 カヴァーニがバレエと出会ったのは、文化マネジメントの学位を持つパートナーの存在がきっかけだったといい、「僕の人生のパートナーがダンスに情熱を注いでいるんだ。それでパリにいるときにバレエを見に行って、とても素晴らしい時間を過ごせたし本当に楽しかった」と明かした。