【10月19日 AFP】(更新)菅義偉(Yoshihide Suga)首相は19日、就任後の初外遊でベトナムを公式訪問し、首都ハノイでグエン・スアン・フック(Nguyen Xuan Phuc)首相と会談した。その中で両国は、安全保障と防衛面での連携強化で一致し、日本からベトナムに向けて防衛装備と技術を輸出することで大筋合意した。

 共同通信(Kyodo News)は、今回の合意により、日本から哨戒機やレーダーなどの装備をベトナムに輸出することが可能になると伝えている。

 豊富な資源に恵まれている南シナ海(South China Sea)をめぐっては、中国が全域の領有権を主張する一方、ベトナムをはじめ、フィリピン、マレーシア、ブルネイや台湾がこれに異議を唱えている。

 菅首相は、南シナ海問題を含めた地域の課題に直面し、ベトナムとの協力を密にしていくこと、また北朝鮮による日本人拉致問題でも連携していくことを明らかにした。(c)AFP