【9月26日 AFP】国連総会(UN General Assembly)で25日(日本時間26日早朝)、菅義偉(Yoshihide Suga)首相が事前に提出していたビデオ演説が流された。この中で菅首相は、「来年の夏、人類が疫病に打ち勝った証しとして、東京五輪・パラリンピック競技大会を開催する決意」だと述べた。

 新型コロナウイルス感染が世界的に拡大した影響で、今年予定されていた東京五輪・パラリンピックを来年に延期するという歴史的な決断がなされた。しかし、感染者は増え続けており、本当に来年開催できるのかという疑問は払拭(ふっしょく)されていない。

 医療専門家らは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)が来年夏までに抑制されなければ、大規模な国際イベントの開催は困難だと警告している。

 日本で今年夏に行われた世論調査でも、来年の東京五輪・パラリンピックの開催を望むと答えたのは4人に1人程度にすぎず、多くの人は再延期または中止すべきだと考えていることが分かった。(c)AFP