【10月17日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するFWクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は16日、同国のビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相から、国内のサッカー選手に義務付けられたプロトコルに違反した疑いがあると指摘されたことについて反論した。

 ポルトガル代表の主将であるロナウドは、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)で代表チームに合流していた際に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性が判明した。救急飛行機でイタリアに戻った後、現在はトリノ(Turin)の自宅で隔離状態に入っているロナウドは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「自分は決してプロトコルを破っていない」と投稿し、許可を得て渡航したことや人との接触は避けていたことも付け加えた。

「名前を言うつもりはないが、ここイタリアにいる誰かが、私がプロトコルを尊重していなかったと言うなら、それはでらためだ」「現在は自主隔離を続けているし、一人で過ごしている。家族は別のフロアにいて、人と接触することはできないし、少なくともあと10日間はこの状態が続く」

 これに先立ちスパダフォーラ氏は15日、スタッフ2人が陽性反応を示してユベントスが隔離に入っていた中で、ロナウドがイタリアを離れて代表チームに合流するという規則違反を犯した疑いがあると指摘していた。

 さらにスパダフォーラ氏はこの日、「思い上がっている」ロナウドがうそをついていると主張すると、自分のコメントは特に同選手とそのチームメートがそれぞれの代表チームに合流するためにイタリアを離れたことについて言及したものであると強調した。

 同氏は伊通信社ANSAに対して、「一部の有名かつ偉大なサッカー選手が思い上がったり、わが国の機関を軽視したり、うそをついたりすることを許してはならない」とすると、「繰り返すが、ユベントスの一部の選手がホテルを離れたというきのうの私の発言は、ユベントスがトリノの保健当局と交わした通信内容に基づくものだ」と説明した。

 伊ピエモンテ(Piedmont)州の保健当局によれば、ロナウドらユベントスの選手が出発したことについては検察に報告されたという。(c)AFP