【10月9日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の南米予選は8日、各地で第1節の試合が行われ、アルゼンチンはリオネル・メッシ(Lionel Messi)のPKが決勝点となり、エクアドルを1-0で下して白星発進した。

 スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)との対立が表面化しているメッシだが、そのことが自身のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことは一切なく、競った一戦で13分にPKを決めた。

 このオフシーズンにバルセロナからの退団を試みるも失敗に終わったメッシは、アルゼンチン代表の水色と白のユニホームを着ているときのほうがより幸せそうに見えた。

 前回の同予選の第1節でエクアドルに0-2で敗れているため、ホームで同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかなかったアルゼンチンにとっても、6度のバロンドール(Ballon d'Or)受賞を誇るメッシには好調を維持してもらう必要があった。

 新型コロナウイルスによる規制のため、普段であれば熱狂的なサポーターで揺れるラ・ボンボネーラ(La Bombonera)は無観客となったが、そうした異様な雰囲気の中でも、アルゼンチンが再びまさかの黒星を喫するような気配は一切なかった。

 ウルグアイは後半アディショナルタイムに途中出場のマキシ・ゴメス(Maxi Gomez)が決勝点を挙げ、ホームでチリを2-1で下した。

 セバスチャン・ベガス(Sebastian Vegas)のハンドによってPKを獲得したウルグアイは39分、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に移籍したルイス・スアレス(Luis Suarez)がこれを決め、自身が持つ同代表の歴代最多得点記録を60ゴールにまで伸ばした。

 アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)に低弾道のシュートを決められ54分に同点とされたウルグアイだが、ゴメスが約18メートルの距離から豪快なハーフボレーを突き刺し、勝利を飾った。

 パラグアイ・アスンシオンで行われた同国とペルーの一戦は、アンヘル・ロメロ(Angel Romero)とアンドレ・カリージョ(Andre Carrillo)がそれぞれ2得点を奪い、2-2の引き分けで終了した。(c)AFP