【10月5日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)は4日、第2ステージ(アルカモからアグリジェント、149キロメートル)が行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のディエゴ・ウリッシ(Diego Ulissi、イタリア)がゴール前の上り坂スプリントを制し、区間優勝を果たした。総合首位のマリアローザ(ピンクジャージー)は、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のフィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna、イタリア)が維持している。

 ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)を2位に抑えたウリッシは、これがジロ通算7勝目。イタリア人選手の区間優勝は、地元のファンを沸かせたガンナの第1ステージ制覇に続くものとなった。

 本命の一人であるゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)を擁するイネオスは、逃げ集団に終始目を光らせ、4キロにわたる急勾配の上り坂の下でこれを吸収。チームの主将であるトーマスや他の主な優勝候補は、シチリア(Sicilian)の山頂で同タイムフィニッシュとなった。

 この日はサガンが驚きの優勝を果たすかに思われたが、残り100メートルのところから加速したウリッシが最終的に勝利を手にした。

 アスタナ(Astana Pro Team)では、ミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Angel Lopez、コロンビア)に続きアレクサンドル・ブラソフ(Aleksandr Vlasov、ロシア)も胃の不調でリタイアを強いられ、2人の主要ライダーを失った主将のヤコブ・フグルサング(Jakob Fuglsang、デンマーク)にとってはさらなる打撃となった。(c)AFP