「対立あおる」トランプ支持ツイート 19歳自転車選手が出場停止に
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【10月2日 AFP】自転車ロードレースのトレック・セガフレード(Trek Segafredo)は1日、「対立をあおり、扇動的かつ攻撃的」なドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領寄りのツイートをしたとして、19歳の新星クイン・シモンズ(Quinn Simmons、米国)について「当面」レースへの出場を停止すると発表した。
白人選手のシモンズは、自転車ジャーナリストのホセ・ビーン(Jose Been)氏が自身のツイッター(Twitter)アカウントで、「私のフォロワーでトランプの支持者がいたら、ここから去ってくれていい」とつぶやいたのに対し、手を振る黒い肌の絵文字を添え「じゃあね」と書き込んだ。
チームは今回の処分を発表するにあたり、シモンズの投稿は「対立をあおり、扇動的で、プロサイクリングのチームに害をなすもの」と糾弾し、「彼は当面トレック・セガフレードの選手としてレースに出場することはない」と明らかにした。
その後、チームは処分理由について、「クイン・シモンズは政治的見解で出場停止になったのではない。彼はツイッター上で、トレックの選手として不適切と判断されるような対話を行ったために処分された」と二つ目の発表文で説明した。
一方、シモンズも発表文の中で、「絵文字の色を人種差別とみなす人々に対し、自分にはこのように解釈されるべき意図はなかったと断言する」「攻撃的な発言と捉えた人々に謝罪したい。なぜなら、自分は断固として人種差別そのものに反対だからだ」と弁明した。
シモンズは英国で開催された2019年のUCIロード世界選手権大会(2019 UCI Road World Championships)でジュニア部門を制し、今年からトレック・セガフレードに加入した。(c)AFP