【10月26日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)は25日、第21ステージの個人タイムトライアル(チェルヌスコスルナビーリオからミラノ、15.7キロメートル)が行われ、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のタオ・ゲイガンハート(Tao Geoghegan Hart、英国)がチームサンウェブ(Team Sunweb)のジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)に39秒差をつけて優勝を飾り、自身初となるグランツール(三大ツール)のトロフィーを掲げた。

 ゲイガンハートとヒンドリーは、大会史上初めてタイム差なしで最終ステージに突入していた。

 しかし、ヒンドリーがこの日38位となる中で、英ロンドン出身のゲイガンハートは13位に入り、第103回大会の「終わりなきトロフィー」を手にした。

 ステージ優勝はゲイガンハートのチームメート、フィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna、イタリア)が飾り、第4ステージを前にエースのゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)を骨盤の骨折によって失っていたイネオスは、今大会7度目の区間優勝となった。

 史上初めて大会最終日に総合首位のマリア・ローザ(ピンクジャージー)を獲得したゲイガンハートは「素晴らしい戦いだった。ミラノ(Milan)に到着するまで自分がジロ・デ・イタリアで優勝することになるなんて思いもしなかった。クレイジーだ!」と語った。

「実感するまではかなり時間がかかるだろう。フィニッシュするまでは、別のステージや、日曜日のサイクリングのように臨もうとしていた」

 ゲイガンハートに加え、総合2位のヒンドリーと同3位に入ったチームサンウェブのウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)は、全員が三大ツールで初の表彰台入りとなった。(c)AFP