【9月28日 AFP】米国で中国発の人気動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」を利用する大学生のレベッカ・フィッシャートリンゲイル(Rebecca Fisher-Tringale)さん(21)は、「自分の意見を表現するなんて考えもしなかったけれど、このアプリのおかげで表現できるようになり、耳を傾けてくれる人がいる」「こうなるとは思ってもいなかった」とティックトックへの愛を語った。

 政治学者志望のフィッシャートリンゲイルさんは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がティックトックの配信禁止をちらつかせているにもかかわらず、同アプリは生き延びると信じている。

 フィッシャートリンゲイルさんは1日に数回、時事問題について意見を述べる短編動画を投稿しており、トランプ氏の新型コロナウイルス感染症対策や移民政策などを痛烈に批判している。

 トランプ氏は8月、ティックトックが「国家安全保障」上の脅威だとして、運営会社バイトダンス(ByteDance、字節跳動)に同アプリ米国事業を売却または別会社化するよう命じる大統領令に署名した。

 トランプ氏は証拠を提示しないまま、中国政府が非常に人気のあるティックトックを利用して米国民を監視していると主張するが、フィッシャートリンゲイルさんはそのようなことはないと考える。

 8万人以上のフォロワーを抱えるフィッシャートリンゲイルさんは、その多くが選挙権年齢に達していないが、あらゆる生い立ちの若者に「異なる視点」を提供したいと語る。