【9月26日 AFP】ギリシャで今月、全国の学校に無料のマスクが配布されたものの、寸法が間違っていたため当局が恥をかく結果となった。

 ギリシャは新型コロナウイルスの流行を受けて閉鎖していた学校を今月14日に再開。再開初日にマスクが配布されると、インターネットには顔全体がマスクで覆われた子どもたちの写真が多数投稿された。

 マスク50万枚を受注した製造業者のヤニス・スタソプーロス(Yiannis Stathopoulos)氏はオープンTV(Open TV)に対し、10歳以下の子ども向けに縦10センチ、横18センチのマスクを、10歳を超える子どもや教師向けに縦12センチ、横22センチのマスクを製造するよう依頼を受けたと説明した。

 バシリス・コントザマニス(Vassilis Kontozamanis)保健次官は15日、報道陣に対し「誤解があった」とし、この寸法は生地を「縫い合わせる前」のものだったと述べ、是正する意向を示した。

 製造業者のスタソプーロス氏は、契約で示された仕様に厳密に従っただけだと主張。この仕様は、ギリシャ政府の新型コロナウイルス保健専門家らの委員会が決めたものだという。

 ギリシャでは、学校や公共交通機関、公共施設内でのマスク着用が義務付けられている。市民保護当局は15日、アテネのオフィス街でもマスクを着用すべきだと呼び掛けた。(c)AFP