【9月25日 AFP】ラグビーフランスリーグ・トップ14のモンペリエ(Montpellier Herault Rugby)に便宜を図った疑いで、警察に身柄を拘束されていた同国ラグビー連盟(FFR)のベルナール・ラポルト(Bernard Laporte)会長が釈放された。同会長は24日、新たな強さを携え再起すると涙ながらに誓った。

 ワールドラグビー(World Rugby)の副会長でもあるラポルト会長には、2017年にリーグの上訴委員会に圧力をかけ、モンペリエの処分を軽減するようはたらきかけた疑いが持たれている。

 同じく取り調べを受けていたモンペリエのオーナーである富豪のモエド・アルトラド(Mohed Altrad)氏や2023年ラグビーW杯フランス大会(2023 Rugby World Cup)組織委員会のクロード・アチェ(Claude Atcher)最高経営責任者(CEO)、さらに連盟幹部2人も釈放された。

 23日に拘束を解かれたラポルト会長は、フェイスブック(Facebook)に「莫大(ばくだい)な費用やプレスキャンペーンを用いて踏み込んだ調査が行われたが、同じ話が絶えず持ち出された。この件に中身は何もない」「具体的なことなんて何もありはしない。あるのは臆測や解釈、筋書きだけだ」と記した。

 24日に行われた記者会見でラポルト会長は涙を流し、たびたび話を止めながら気を落ち着かせた。

 10月3日に結果が判明する会長選に立候補しており、再選を目指すラポルト会長は「昨夜はぐっすり眠れた。助けを必要としているアマチュアクラブを救うための強さや情熱、信念を手にこの件を終わりとしたい。われわれは10月3日に勝利し、事態を正す」と話した。

 同国のスポーツ相も務めたラポルト会長は、モンペリエの件への介入を一貫して否定しているが、上訴委員会の委員長と電話で話をしたことは認めている。この電話の後、委員会は裁定を変えた。(c)AFP