【9月23日 AFP】フランスラグビー連盟(FFR)のベルナール・ラポルト(Bernard Laporte)会長が、2017年にトップ14のモンペリエ(Montpellier Herault Rugby)に便宜を図った疑いで、警察に身柄を拘束されて取り調べを受けた。

 元フランス代表のヘッドコーチ(HC)で、ワールドラグビー(World Rugby)の副会長でもあるラポルト会長には、2017年にリーグの上訴委員会に圧力をかけ、モンペリエの処分を軽減するようはたらきかけた疑いが持たれている。

 他には、モンペリエのオーナーである富豪のモエド・アルトラド(Mohed Altrad)氏、2023年ラグビーW杯フランス大会(2023 Rugby World Cup)組織委員会のクロード・アチェ(Claude Atcher)最高経営責任者(CEO)、さらに連盟幹部2人も身柄を拘束されて取り調べを受けている。

 ラポルト会長は、10月3日に結果が判明する予定の会長選に立候補し、再選を目指している。そのため会長は22日、フェイスブック(Facebook)で各クラブに「連盟にとって重要な期日まで残り10日となる中で、このような混乱を起こそうという組織的な活動は、フランスラグビーをおとしめる」と訴えた。

「クーデターの真の狙いと相手の動機は間違いなくそこにある。それが、全くもって間違った選挙戦略につながった」

 ラポルト会長はモンペリエの件への介入を一貫して否定しているが、上訴委員会の委員長と電話で話をしたことは認めている。この電話の後、委員会は裁定を変えた。(c)AFP/Guillaume DAUDIN