トランプ氏に新たな強制わいせつ疑惑、元モデルが告発
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【9月18日 AFP】米大統領選が数週間後に迫る中、元モデルの女性がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の新たな性的暴行疑惑を告発した。英紙ガーディアン(Guardian)によると、エーミー・ドリス(Amy Dorris)さんは、1997年にトランプ氏に体を触られ、無理やりキスをされたと訴えている。
ドリスさんは取材に対し、ニューヨークで開催された全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)の試合をトランプ氏のVIPルームで観戦中、被害に遭ったと告白。「喉の奥まで舌を突っ込まれた。押しのけようとすると、腕の力が強くなり、尻や胸、背中まで、ありとあらゆる所をまさぐられた」と語った。
「しっかり抱き込まれていて、逃げ出せなかった」という。やめてと言ったが、トランプ氏は「意に介さなかった」とドリスさんは話し、「もちろん乱暴されたと感じた」と付け加えた。
当時、ドリスさんは24歳。一方のトランプ氏は51歳で、2番目の元妻マーラ・メイプルズ(Marla Maples)さんと結婚していた。
ガーディアンは、ドリスさんからトランプ氏と一緒に写った複数の写真の提供を受けた。また、ドリスさんの主張を裏付ける複数の証言もあるという。
ドリスさんは、この一件の後もトランプ氏と行動を共にしていた理由を問われ、「何かトラウマになる体験をしたときに起こることだ。そうすると、人は固まってしまう」と答えた。
トランプ氏の弁護士は、告発内容を否定している。
トランプ氏は、これまでに10人以上からわいせつ疑惑で告発されている。そのうちの一人は米著名コラムニストのジーン・キャロル(E. Jean Carroll)さんで、1990年代半ばにデパートの試着室でレイプされたと訴えている。
2016年の大統領選終盤には、トランプ氏が自分は有名人だから好きな時に「プッシー(女性器を指す俗語)をつかんで何だってできる」と豪語する動画が明るみに出た。同氏は「ロッカールームでの悪ふざけ」のようなものだとしつつ、この発言について謝罪した。(c)AFP