【9月14日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2020)は13日、米カリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)のミッションヒルズCC(Mission Hills Country Club、パー72)で最終日が行われ、最終ホールでチップインイーグルを決めた李美林(Lee Mi-Rim、イ・ミリム、韓国)が、プレーオフ1ホール目でブルック・ヘンダーソン(Brooke M. Henderson、カナダ)とネリー・コルダ(Nelly Korda、米国)を破り、優勝を果たした。

 他にバーディー二つを含む計三つのチップインを決めるなどし、この日5アンダー「67」で回った29歳の李は、これがメジャー初勝利。涙を拭いながら「信じられない」と喜んだ。

 李は16番で長いバーディーパットを沈めるも17番でボギーをたたき、優勝争いから脱落したかに思われたが、迎えた最終18番でグリーンの外から放ったチップショットがピンに当たって直接カップに吸い込まれた。これで3日目を終え首位で並び、最終日は共に「69」だったコルダとヘンダーソンに通算15アンダーで追いついた李は、プレーオフ1ホール目でバーディーを奪い、劇的な優勝を飾った。

 一方、初日から3日目まで首位をキープしていた22歳のコルダは、残り4ホールで2打差のリードをつけ、17番を終えても同組のヘンダーソンを1ストローク差で抑えていたが、メジャー初優勝を逃す痛恨の結果となった。

 日本勢では、3アンダー「69」で回った畑岡奈紗(Nasa Hataoka)が通算9アンダーで7位タイに食い込んだ。渋野日向子(Hinako Shibuno)はスコアを六つ落として同2オーバーの51位タイに沈み、5オーバー「77」をたたいた河本結(Yui Kawamoto)は同7オーバーの69位タイでフィニッシュした。(c)AFP