【9月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は11日、自分自身の目標やチームにとって2007年以来となる悲願のドライバーズ選手権制覇は成し遂げられなかったものの、同チームでの6年間に何の悔いもないと語った。

 通算4度の年間優勝を果たしているベッテルは、来季から(現レーシングポイント<Racing Point>の)アストンマーティン(Aston Martin F1)に加わる見通しとなったことで新たな活力を見いだしていると強調する一方で、フェラーリの本拠地マラネッロ(Maranello)での数年間を喜びと共に振り返った。

 フェラーリにとってF1参戦1000レース目の節目となる今週末の第9戦トスカーナGP(Tuscan Grand Prix 2020)を控え、会場のムジェロ・サーキット(Mugello Circuit)で記者会見に臨んだベッテルは、「フェラーリで過ごした数年間に悔いはない」と話した。

「フェラーリは自分の人生にとって大きな一部であり、最初から特別な場所だった。自分がミハエル(・シューマッハ<Michael Schumacher>氏)と、彼がフェラーリでレースをするのを見て育ったという意味においてだ」

「実際よりも良い成績を望んでいたのは確かだけれど、手を尽くしたのは間違いない。良い時期も悪い時期もあったが、それもキャリアの一部だし、今は両方の面で先に進む時期が来たのだろう」

 フェラーリは5月、契約は更新しないと通告してベッテルを驚かせ、同選手が自身の進退を考える中で、F1を去るとの臆測を呼ぶこともあった。最終的にはF1でのレース続行を選んだベッテルはこの日、英シルバーストーン(Silverstone)を拠点とするアストンマーティンに加入することをとても喜んでいると語った。

「当然ながら、フェラーリに加わったのは、ただ加入することやレースで勝つためではなく、選手権を制覇すること、そして正しいやり方でそれを成し遂げるためだ」「その点については、明らかに達成できなかったと言える」

「選手権制覇は成し遂げられずとも、うれしい瞬間や忘れたくない最高の瞬間もあったと思う。自分を本当に助けてくれる人々に出会えた。多くの友人、ひょっとしたら人生の友も得られた。だから、その部分は見逃したくない」 (c)AFP