【9月12日 AFP】フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)がイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を再掲載したことを受け、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)は、2015年の襲撃事件が繰り返される可能性を警告した。米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)が11日、伝えた。

 2015年1月7日に起きた襲撃事件では、ムハンマドの風刺画掲載などのタブーを冒して仏社会を二分する論争を巻き起こしてきたシャルリー・エブドの本社が銃撃を受け、フランスを代表する風刺画家ら12人が死亡した。

 シャルリー・エブドは今月、事件の共犯者とされる被告らの初公判に合わせ、ムハンマドの風刺画を再掲載。これを受けアルカイダは同組織が発行する英字雑誌ワン・ウンマ(One Ummah)で、同紙が「卑劣な風刺画」を掲載したとし、2015年の襲撃が「一度限り」だと考えるのは間違いだと警告した。

 この声明は、アルカイダが実行した2001年9月11日の米同時多発攻撃から19年の節目に合わせた同誌特別号に掲載された。

 アルカイダはさらに、2015年に当時仏大統領だったフランソワ・オランド(Francois Hollande)氏に向けたものと「同じメッセージ」をエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)現大統領にも送ると表明。マクロン政権下のフランスが、シャルリー・エブドによる風刺画の再掲載を「容認した」と主張した。(c)AFP