【9月11日 CNS】新型コロナウイルスがおおむね収束し、省をまたぐ旅行が7月後半から解禁されて以降、中国有数のリゾート地・海南省(Hainan)三亜市(Sanya)は最も観光客が押し寄せる人気スポットの一つになっている。海南島では7月1日から1人当たりの免税品購入額を3万元(約46万3983円)から10万元(約155万円)に引き上げており、免税ショップ近くの宿泊施設に観光客が集中している。

 中国の民泊仲介サイト大手「途家(Tujia)」によると、8月上旬の三亜市の宿泊先検索量は7月の同時期の5倍近くに増加。国内全体でも人気目的地検索ランキングでベスト3に入った。夏休み期間中の家庭旅行として人気が高く、海の見えるコンドミニアムや海岸近くの別荘などの高級物件の予約は、昨年より70%近く増えた。

 海南省全体の宿泊取引件数は昨年の90%以上に回復。7、8月のデータでは、予約の半数は省内の住民だった一方、その他は北京市、成都市(Chengdou)、重慶市(Chongqing)、広州市(Guangzhou)など各地から訪れている。

 海南省に4店ある免税店近くの宿泊が全体の20%近くを占める。そのうち海棠湾に面している三亜国際免税城と海口美蘭国際空港(Haikou Meilan International Airport)免税店の近くの宿泊が人気だ。

 海南省での平均宿泊料金は1泊338元(約5227円)で、昨年と比べて微増。平均滞在日数は昨年とほぼ同じ1.7日となっている。

 途家によると、小さな子どもを連れた家族が家具付き一戸建ての民宿やコンドミニアムを選ぶ傾向が目立ち、高級宿泊施設の予約は前年比で約70%増加。海の見えるコンドミニアムや海岸近くの別荘は予約が殺到し、10月末まで予定済みの施設もある。(c)CNS—中新経緯/JCM/AFPBB News