【9月13日 AFP】マンホールのふたは日常に溶け込んでいて、真っ白なキャンバスのようには見えないかもしれない。しかし、新たなマンホールの可能性を模索した埼玉県所沢市で、アニメキャラクターのイラストが浮かび上がる「光るマンホール」が登場した。

 先月1日、市のあちこちに「機動戦士ガンダム THE ORIGIN(Mobile Suit Gundam: The Origin)」やSFアニメシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン(Neon Genesis Evangelion)」、テレビシリーズ「涼宮ハルヒの憂鬱(The Melancholy of Haruhi Suzumiya)」などのキャラクターが描かれた計28個の「LEDマンホール」が設置された。

 所沢市では、装飾的なマンホールのふたの愛好家や観光客を呼び寄せるきっかけになればと期待する。同市の職員はAFPに対し、「日本初の光るマンホールのふたです」と語った。汚いとか臭うといったマンホールのイメージを改善し、人々を呼び込むことで地域経済の活性化を願っているという。

 ふたは午後6時から午前2時まで太陽光発電で光り、市の主要駅から新設の文化複合施設「ところざわサクラタウン」まで続く歩道を照らす。これらは、マンホールのふたを民間企業の広告媒体に使ってもらう広告収入事業の一環だという。

 日本では、マンホールのふたに装飾があしらわれていることは珍しくない。サブカルチャーとしてマンホール鑑賞は広まっており、愛好家らはツイッター(Twitter)のハッシュタグ「#manhotalk(マンホールトーク)」などを通じて情報を交換している。(c)AFP/Harumi Ozawa/Natsuko Fukue