【9月6日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・トラウト(Mike Trout)が、5日のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)戦で球団史上最多となる通算300号本塁打を放ち、ティム・サーモン(Tim Salmon)氏の記録を更新した。

 トラウトは7回制で行われたダブルヘッダー1試合目の3回、カウント2-1から相手の先発右腕ブランドン・ビーラック(Brandon Bielak)の速球をたたいて2点本塁打とした。球団新記録をつくるとともに、トラウトはこれで今季の本塁打数をリーグ単独トップの15本としている。

 他に2本の二塁打を放ったトラウトが3打数3安打を記録したエンゼルスは、9回裏にジョー・アデル(Jo Adell)がサヨナラの2点適時打を放って10-9の勝利を収めた。

 トラウトは「すごく大きな意味のある記録だ」「格別だよ。(サーモン氏が)上(コンコース)で見ているのは知っていた」「昨晩のハイライトで、彼が緊張しているのを見た。299本で、正直に言えば意識していたが、打ちごろの球をとらえて、うまくスタンドへ運べた」と話した。

 エンゼルスで10シーズン目を過ごしているトラウトは、1235試合目での300ホーマーとなった。

 一方、エンゼルスでの14シーズンで1672試合に出場し、現在は解説者を務めるサーモン氏も「バトンを一家の誰かに、『別の魚』に渡すときだ」とトラウトを祝福した。

 300本塁打に到達した現役選手はトラウトが11人目。また、歴代の本塁打数でも殿堂入り選手のチャック・クライン(Chuck Klein)氏と並ぶ150位に入っている。(c)AFP