【9月3日 AFP】フランス・リーグ1、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に移籍したDF長友佑都(Yuto Nagatomo)は2日、加入記者会見に出席し、チームの若手選手に走り負けないことをファンに約束した。

 日本代表として122試合に出場し、W杯(World Cup)に3度出場した長友は、イングランド・プレミアリーグのワトフォード(Watford FC)から加入した21歳のMFパプ・ゲイェ(Pape Gueye)、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)からローン移籍したDFレオナルド・ベラルディ(Leonardo Balerdi)に続き、マルセイユにとって今夏3人目の補強となった。

 トルコ1部リーグのガラタサライ(Galatasaray)から加入し、来週には34歳になる長友だが、今夏に加入した他の若手にも後れを取らずについていけることを証明する準備はできているという。

 長友は記者に対し、「来月で34歳になりますけど、まだまだ若手以上に走れると思っていますし、去年のガラタサライでも、データを見ても若手の誰よりも走っていました。まだまだ長友健在だというところをマルセイユのサポーターにも見せたいなと思います」とコメントした。

「2週間前くらいにオファーが来て、すぐにこのチームに行きたいということを代理人に伝えました」

 マルセイユに所属した日本人選手は、2005年から06年にプレーした中田浩二(Koji Nakata)氏と2016年に加入した酒井宏樹(Hiroki Sakai)に続いて長友が3人目となる。

 アンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督は、ジョルダン・アマヴィ(Jordan Amavi)が引き続き左SBのレギュラーになると認めており、長友はその控え選手としてマルセイユに加わった。

 打ち切りとなった昨シーズンのリーグ1で2位フィニッシュとなり、今年は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)にも出場するマルセイユのビラス・ボアス監督は、「アマヴィは昨シーズンのレギュラーだったが、それは変わらないだろう。そのことは彼(長友)にも明かした」と話した。

「われわれは経験豊富な選手を獲得した。チャンピオンズリーグのレベルでは、彼はジョルダン以上に経験がある」「ガラタサライにいたこの2年半で、彼はチャンピオンズリーグで12試合に出場した。その部分にわれわれは興味を持った」

 一方の長友は「アマヴィは優れた選手。フィジカル的にも精神的にもとても強いですが、今季は多くの試合を戦わなければなりません」と述べた。

「チャンピオンズリーグだけでなく、リーグ杯(French League Cup 2020-21)やフランス杯(French Cup 2020-21)もあります。チームは複数の大会に出場する予定で、11人だけでシーズンを戦い抜くことはできません。選手全員に果たすべき役割があります。プレーし、チームに貢献するためにここに来ました」

 ビラス・ボアス監督はまた、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)に所属した7年間で200試合以上にプレーした経験豊富な長友が、チームに加わったことをうれしく思っていると話した。

「われわれは準備ができている選手を獲得した。彼に何かを教える必要はない。彼は自分に何が期待されているかを理解している」 (c)AFP/Emmanuel BARRANGUET