【9月1日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を今夏に退団するのではないかと報じられているFWリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、先月31日に行われたプレシーズン初日の練習を欠席したことが、クラブ関係者の話で明らかになった。

 トレーニング施設シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペール(Ciutat Esportiva Joan Gamper)ではこの日、午後5時30分(日本時間1日午前0時30分)からロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督の就任後初となるトレーニングが行われたが、前日の新型コロナウイルス検査に続き、メッシは姿を見せなかった。

 9月12日に開幕する新シーズンのリーグ戦への出場を拒否することによって、メッシが移籍を強行しようとする可能性がますます高まっているようで、33歳のメッシと担当の弁護団は、バルセロナのプレシーズンに参加すれば、同選手はもはやクラブに所属していないという主張に矛盾することになると考えている。

 メッシと弁護団は、同選手のフリーでの退団を可能にする契約の中にある条項は、退団の意思を表したブロファクス(スペインの内容証明郵便)がクラブ事務所に届いた8月25日に有効になったと主張している。

 しかしバルセロナ側は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の決勝が8月23日に行われるなど、19-20シーズンは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって長引いたものの、その条項の効力は6月10日までであり、期限は延長されなかったと述べている。

 同国プロサッカーリーグ機構(LFP)は8月30日、メッシの契約解除には今でも7億ユーロ(約880億円)が必要だと発表し、移籍を阻止したいバルセロナ側を支持した。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)は依然として、基本給だけで約6000万ユーロ(約75億円)に上るメッシの移籍先の有力な候補に挙げられている。

 メッシはシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督と話したと伝えられているが、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)やイタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)、ユベントス(Juventus)といったクラブも関心を寄せ続けている。

 映像前半は新型コロナウイルス検査会場を訪れたルイス・スアレス(Luis Suarez)や、選手らを待つファン。8月30日撮影。後半はトレーニングを行うFCバルセロナの選手ら。8月31日撮影・提供。両日ともメッシの姿は見られなかった。(c)AFP/Thomas ALLNUTT