メッシ、コロナ検査に姿見せず クラブとの対決姿勢明確に
このニュースをシェア
【8月31日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、30日に練習場で行われた新型コロナウイルスの検査に姿を見せなかったことがクラブ関係者の話で明らかになり、プレシーズンの参加をボイコットする可能性が高まっている。
メッシの検査は午前10時15分(日本時間同日午後5時15分)からの予定だったが、バルセロナの関係者によれば、メッシはクラブのトレーニング施設シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペール(Ciutat Esportiva Joan Gamper)に現れなかったという。
チームはロナルド・クーマン(Ronald Koeman)新監督の下で31日に始動するが、検査を通過していないメッシは、スペイン1部リーグの開幕まで2週間を切る中で練習に参加できない。今後もボイコットを続ける場合は、罰金や減給の処分を受ける可能性もある。
一方、メッシの親友で、前線の相棒でもあるルイス・スアレス(Luis Suarez)、そしてアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)は、チーム刷新の一環で移籍先を探すよう言われているが、検査は受けた。
この日の検査は、メッシがクラブ事務所にブロファクス(スペインの内容証明郵便)を送付して退団の意思を告げた25日以降、初めて公の場に姿を見せる機会になるとみられていたが、今回の欠席は必ず移籍するというメッシの強い決意の表れであり、クラブとの対立は、このままでは非常に醜い争いになる可能性が高い。騒動が法廷へ持ち込まれた場合、プレシーズンの予定に参加するとメッシ側が不利になる可能性がある。
スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)は同日、メッシの契約解除には今も7億ユーロ(約880億円)が必要だと発表し、移籍を阻止したいバルセロナ側を支持している。メッシと担当の弁護団は、契約解除の条項について、移籍金なしでのこの夏の移籍は可能だという解釈をしている。(c)AFP