【8月31日 AFP】30日の20F1第7戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2020)決勝で惨敗したフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、そこから立ち直るにはフラストレーションをためずに冷静さを保つ必要があると話した。

 ベルギーGPのフェラーリ勢は、今季限りでチームを離れる総合優勝4回のベッテルが13位、昨年の同グランプリで優勝したシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が14位でともにポイント獲得圏外と全く良いところがなく、レース途中には12位の座を争う両者のタイヤが接触し、危うくクラッシュしそうになる場面もあった。

 それでもベッテルは「今週はまともなスピードを出すのが非常に難しかった」「たくさんの学びがあったし、大事なのは落ち着いて、イライラしないことだ」とコメントした。

「フラストレーションをためても、たいていは何も良いことがない。冷静さを保ち、現実的になって、奇跡を期待しちゃいけない」「これが僕らのパッケージの現状だし、数少ない良い部分に注目する必要がある」

 ベッテルは、チームともども、「重要な2週間がやって来る」ことを強く意識していると話している。次週にはチームのホームレースであるイタリアGP(Italian Grand Prix 2020)が開催され、その次の週のトスカーナGP(Tuscan Grand Prix 2020)は、フェラーリにとって記念すべきGP出場1000レース目となる。

 チームが「スピードの殿堂」モンツァ・サーキット(Monza Circuit)帰還に向けた準備を進める中で、ベッテルは「次はモンツァという、僕らにとって大きな意味を持つ場所だし、戦い続けなくちゃいけない」と話している。(c)AFP