【8月30日 AFP】20F1第7戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2020)は29日、予選が行われ、フェラーリ(Ferrari)勢はQ2で敗退し、決勝ではシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が13番手、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が14番手スタートとなった。ルクレールは熱狂的なチームのファンに、30日の決勝では奇跡を期待しないでほしいと話した。

 1年前のベルギーGP(Belgian Grand Prix 2019)でポールポジションから初優勝を果たしたルクレールは、今季スランプに陥っている理由を自身もチームも説明できないと認めた。フェラーリは第8戦と第9戦で母国イタリアでの連戦を控えている。

「なんらかの原因を見つけ出すのが非常に難しい。他のチームに大きく後れを取っている」「問題を見つけてそれに対処する必要がある。良い一日ではないが、現時点ではこんなものだ」

「ファンの失望は理解できるが、奇跡はこれっぽっちも期待できない」

 また、通算4度の年間優勝を誇り、今季限りでフェラーリを離脱するベッテルは、「この結果はマシンができる限界をリアルに反映している。すべてのことにトライした」とコメントした。

「われわれは望んでいる場所にいないが、今回がこうなってから初めての予選でもレースでもない」「自分としてはこれが仕事だし走るのが好きだ。13番手や14番手は1番手ほどワクワクしないが、けさはQ1も突破できないような見通しだった」

 29日午前中のフリー走行3回目でベッテルは最下位の20番手タイム、ルクレールは17番手タイムと振るわず、フェラーリがパワーユニットを供給する2チームの4人中3人から後れを取った。

 フェラーリのマッティア・ビノット(Mattia Binotto)チーム代表は28日、コースが長く難易度の高い高速サーキットのスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)でパフォーマンスを上げることに苦戦しており、チームが数々の問題を抱えていると話していた。(c)AFP