【8月28日 AFP】(更新)米小売り大手のウォルマート(Walmart)は27日、米マイクロソフト(Microsoft)と連携して中国企業傘下の動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」の買収を目指すと表明した。

 ティックトックは最近、米中対立の中心になっており、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は6日、ティックトックの親会社である中国系IT企業バイトダンス(ByteDance、字節跳動)との取引を45日後から禁止する大統領令に署名。これで事実上、米企業によるティックトックの買収期限が設定されていた。

 ウォルマートはAFPに対し「ウォルマートとマイクロソフトの提携により、ティックトックの米国ユーザーの期待に応えると共に、米政府規制当局の懸念も払しょくできるとわれわれは確信している」と述べた。

 アナリストによれば、ウォルマートはライフスタイルのトレンドのためインターネットを使う若い購買層とのつながりを強める目的でティックトックに関心を持っている可能性が高いという。

 ティックトックをめぐる米中間の緊張の高まりを受け、ティックトックのケビン・メイヤー(Kevin Mayer)最高経営責任者(CEO)は26日、辞任を表明。メイヤー氏の辞任について、市場関係者の間では、買収合意が間近に迫っていることを示しているとの見方も出ている。ティックトック買収ではソフトウエア大手オラクル(Oracle)も関心を示していると報じられている。(c)AFP