【8月29日 CNS】中国商務省によると、1~7月の中国の対外直接投資額(金融分野を除く)は4236.5億元(約6兆4700億円)で、前年同期比2.1%減少した。

 地域別では、巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」沿線国への投資が順調に増えている。沿線国への直接投資額は前年同期比28.9%増の102.7億ドル(約1兆860億円)。1~7月の総投資額の17%を占め、前年同期より4.5ポイント上昇している。また、沿線国との新規工事請負契約額は671.8億ドル(約7兆1000億円)に達し、全体の新規契約額の55.2%を占めている。

 業種別ではリース・サービス業、製造業、卸売り・小売業への投資が多く、このうちリース・サービス業が最多で38.3%を占めている。伸び率では卸売り・小売業が最も高い43.2%。一方、製造業への投資は前年同期比で13.8%ダウンした。

 中国企業の対外請負工事は大幅に増加している。特に成長が著しいのが一般建設、石油化学工業、土木建設の分野。一般建設の新規契約額は前年同期比40.8%増の305.7億ドル(約3兆2300億円)、石油化学工業は12.4%増の93.3億ドル(約9800億円)、土木建設類の新規契約額は62.9%増の32.9億ドル(約3400億円)だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News