【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は27日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、 大会第1シードに入った世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、準決勝で第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)か第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する可能性のあるドローとなった。

 四大大会(グランドスラム)の直近7大会で5勝を挙げている33歳のジョコビッチは、世界ランキング107位のダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)との1回戦から自身4度目の全米制覇へ向けた挑戦をスタートする。

 初戦を突破した場合、2回戦ではカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)とアレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik、カザフスタン)の勝者と対戦し、4回戦では第16シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)と、準々決勝では第7シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と当たる可能性がある。

 ジョコビッチと同じ上半分の山にはグランドスラム初優勝を目指すチチパスとズベレフも同居しており、両者は準々決勝で激突することになるかもしれない。

 同じ「ビッグ3」のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が欠場する今大会、ジョコビッチはグランドスラムでの優勝回数でライバルとの差を縮める絶好のチャンスを手にしている。

 グランドスラム通算17勝のジョコビッチは、男子シングルス最多となる同20勝のフェデラーと、昨年の全米オープンを制した同19勝のナダルを追っている。 

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)決勝で、5セットの末に惜しくもジョコビッチに敗れた第2シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、同選手とは反対の山に入った。そのため今大会のファイナルは、全豪オープン決勝と同じ顔合わせになる可能性がある。

 初戦でハウメ・ムナル(Jaume Munar、スペイン)を迎え撃つティエムは、全米オープンでの優勝経験を持つ第31シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と3回戦で対戦するかもしれない。

 また、同じく元全米オープン覇者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)はティエムと同じ山に入った。1回戦で西岡良仁(Yoshihito Nishioka)と対戦するマレーは、2回戦で第15シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)と顔を合わせる可能性がある。

 前年の全米オープンで準優勝した第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)もティエムと同じ山に入り、初戦はフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis、アルゼンチン)と戦う。

 1回戦で添田豪(Go Soeda)との対戦が決まった第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)は、準々決勝でメドベージェフとぶつかるかもしれない。

 今年の全米オープンは、観客がいない隔離環境下のフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)で31日に開幕する。会場では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査など、選手をウイルスから守るための措置が施される。(c)AFP