【8月27日 AFP】米ニューヨークで行われている全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)の前哨戦、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)の主催者は26日、同国ウィスコンシン州で非武装の黒人男性が警官に銃撃された事件に対する抗議として、ボイコットが広がる他のスポーツに続き大会を一日休止すると発表した。

 女子シングルスに出場していた大坂なおみ(Naomi Osaka)が準決勝を棄権すると発表した数時間後、主催者は27日に予定されていた全試合が延期されると明かした。

 主催者は発表文の中で「スポーツとしてのテニスは、米国でまたしても前面に押し出された人種的不平等や社会的不公正に対し、団結して反対の立場を取っている」と記した。

「全米テニス協会(USTA)と男子プロテニス協会(ATP)、女子テニス協会(WTA)は、8月27日木曜日にウェスタン&サザンオープンの試合開催を休止することで、この瞬間を認識することを決めた」「大会は28日金曜日に再開される」

 ウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)でアフリカ系米国人のジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さん(29)が銃撃された23日の事件を受け、大坂は準決勝の棄権を発表していた。

 米プロバスケットボール(NBA)のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)も、この日に予定されていたオーランド・マジック(Orlando Magic)とのプレーオフをボイコットしており、これにより同日予定されていた試合はすべて延期となった。

 またバックスの抗議を受け、米国内では野球やサッカーといった他の競技でも同様に選手主導のボイコットが起きており、数試合が延期になった。(c)AFP