【8月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領への並外れた忠誠心と報道陣との舌戦で知られ、4年間ずっと政権を支えてきたケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)大統領上級顧問(53)が23日、今月末での辞任を表明した。家族との時間を優先するためだという。

 トランプ氏の就任初日から側近を務めてきたコンウェー氏は、2016年米大統領選でトランプ陣営の選挙対策本部長を務め、リアリティー番組の司会者から超大国の大統領に押し上げた功労者。この4年間は、トランプ氏擁護のためテレビ出演したりメディアと論争を繰り広げたりしてきたが、家族関係がその犠牲となっていた。

 弁護士として活躍する夫のジョージ・コンウェー(George Conway)氏は、ツイッター(Twitter)上で最も激しくトランプ氏を批判している一人だ。これまで何度も、トランプ氏の精神面での大統領としての適性にはっきりと疑義を呈してきた。

 また、娘のクラウディア(Claudia Conway)さん(15)は22日、共和党全国大会で母親が演説を予定していることに「打ちのめされている」とツイッターに投稿。「幼少の頃からの長きにわたるトラウマ(体験)や虐待」を理由に、親権からの解放を求めていく決意を表明した。

 この投稿から24時間たたないうちに、コンウェー氏はツイッターで辞任を表明。今後の予定について「今のところは、愛する子どもたちのため、ドラマは減り、よりママらしくなるでしょう」と辞任声明を締めくくった。(c)AFP