【8月30日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)は29日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は1-6、6-3、6-4でミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を下し優勝。今季無敗のまま2日後に初戦が迫る全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)を迎えることとなった。

 キャリア通算80回目のタイトルを獲得した33歳は今季23勝無敗。ラオニッチとの対戦成績を11戦全勝とし、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に並ぶマスターズ1000(ATP Masters 1000)最多タイの通算35勝目を挙げた。

 試合後ジョコビッチは、「特にこの3、4日は簡単ではなかった。正気を保ち、最高レベルで戦ってタイトルを獲得することはメンタル面、感情面でチャレンジだった」と大会を振り返った。

 決勝までブレークを二つしか許さなかったラオニッチは第1セットを30分でものにしたが、第2セット第6ゲームでブレークチャンスを逃さなかったジョコビッチは、その後自身のサービスゲームを2度キープし、試合を最終セットに持ち込んだ。

 第3セットの第2ゲームでジョコビッチのフォアハンドが長くなりブレークに成功し2-0としたラオニッチだったが、ジョコビッチはすぐさまラブゲームでブレークバックに成功すると、第5ゲームもブレークを奪い3-2とリード。その後もサービスゲームをキープしたジョコビッチは、最後はラオニッチがフォアハンドをネットにかけて勝利を奪った。

 全米オープンで四大大会(グランドスラム)通算18勝目を目指すジョコビッチは、31日夜にアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で世界ランキング107位のダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)との初戦を迎える。(c)AFP