【8月19日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は17日遅く、人種差別的発言をした疑いがあるとして独警察から捜査を受けていたアカデミーチームのコーチを解任したと発表した。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の準決勝、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦を19日に控えているバイエルンは発表文の中で、名前こそ明かさなかったものの、このコーチが「双方合意の上で」契約を解消したと記した。

 さらにこの解任は、アカデミー内で「現在進められている内部調査による最初の結果」だと続けた。

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は前週、独公共放送ARDが最初に報じたこの疑惑を知って、「激怒した」と話していた。

 一連のメッセージの中で人種差別的、あるいは他の差別的発言をした疑いがあるこのコーチは、当初は否定していたものの、後になってこれを認めたと国内メディアは伝えている。

 独誌シュピーゲル(Der Spiegel)によれば、このコーチは2003年からバイエルンのアカデミーで指導しており、2006年からはジュニアやユース年代を担当。肌の色や国籍、宗教、性的指向に基づく差別的発言をしたと、同誌は報じている。

 地元警察が捜査を始めたことを受け、これらの発言は「バイエルン・ミュンヘンが示す価値観に一切合致しない」とルンメニゲ社長はコメントした。(c)AFP