【8月18日 AFP】インド洋の島国スリランカで17日正午ごろ、大規模な停電があり、人口2100万人を擁する同国全体で7時間にわたり電力の供給が途絶えた。当局によると同国の主要発電所でトラブルが起きたことが原因だという。

 ダラス・アラハペルマ(Dullas Alahapperuma)電力・エネルギー相は、同国最大都市コロンボ(Colombo)郊外にあるケラワラピティヤ(Kerawalapitiya)発電所で起きた何らかの「技術的な問題」が、停電の原因だと発表。コロンボでは7時間後に停電が復旧したが、停電が続いた地域もあった。

 今回の停電は、2016年3月に大規模なシステム故障により同国全体で8時間以上続いた停電以来、最大のものとなった。

 同国の公益事業委員会(Public Utilities Commission of Sri LankaPUCSL)は、今回の停電を起こしたトラブルに関する調査が行われると表明。同国の電力供給をつかさどる国営のセイロン電力庁(Ceylon Electricity BoardCEB)に対し、今回の大規模停電について3日以内に原因を解明するよう命じた。

 コロンボでは停電により、日常的に渋滞する道路に大混乱が生じた。信号機が消灯し、警察が主要交差点で交通整理に当たった。電力で駆動するポンプが止まったため水の供給にも影響が出た。一方、病院などの重要施設には自家発電機が設置されており、主要空港は新型コロナウイルスの流行により大半が閉鎖されている。(c)AFP