中国、PCR検査能力が1日484万件を超える
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【8月18日 People’s Daily】8月5日、中国工業・情報化省の王江平(Wang Jiangping)次官の発表によると、7月末までに、中国のPCR検査能力が1日あたり484万件に達し、中国全土で累計1億6000万人がPCR検査を受けた。中国のPCR検査試薬の技術水準と性能はアメリカなど先進国と同じ水準にあり、製品によっては最先端ですらある。PCR検査試薬の検出率はこれまで全体で95%以上に達した。
王江平氏によれば、7月末までに、中国でPCR検査能力を備えた医療機関は4946にのぼり、検査技師の数も3万8000人あまりに達した。すでに全国の病院・疾病予防管理センター・検疫所などの各機関には2億人分近いキットが発送され、1万2000台あまりの検査設備が配備された。
科学技術省の商業化・地域イノベーション局の包献華(Bao Xianhua)局長の話によると、新型コロナ感染症の発生以来、科学研究難関突破チームは検査試薬の研究開発を緊急対策における重要事項に据え、検査試薬専門チームを立ち上げた。疫病検査のさまざまな段階における需要に沿って、検査試薬や検査用品が急ピッチで研究開発された。
疫病発生の初期に、緊急対策難関突破プロジェクトが始動し、半月前後のうちに初回6種類のPCR試薬が早くも認可され市場にリリースされた。このプロジェクトにより、中国の検査試薬および測定器設備などの性能は絶え間なく上がり続けている。
試薬の敏感さも絶え間なく向上している。目下、PCR検査試薬の検出できる最低ラインは1ミリリットルあたり100コピーに下がっており、全体の検出率は95%以上に達した。
検査に必要な時間も短縮されている。以前は1回の検査におよそ4時間以上がかかったが、現在は1時間ほどで検査が完了する。最も早い製品を使えば30分で結果が出る。
検査設備の自動化も進んでいる。現在はサンプルを入れてから結果が出るまで一体化した検査が実現しており、利便性と安全性が大幅に上がっている。
検査製品の種類も豊富になっている。携帯に便利な小型の製品もあれば、上部呼吸器系によく見られる新型コロナウイルスを含む6種類のウイルスを共同検査できる製品もある。PCR検査以外に抗体検査もできる製品もあり、15分前後で結果が出る。抗体検査とPCR検査が共同でできるようになれば、検出率の上昇も一歩先へ前進するだろう。
その他、PCRスピード検査試薬の在庫は十分であり、生産能力には余力がある。工業・情報化省が医療物資割り当て保証プラットフォームを通じて、スピード検査試薬および設備を生産している企業7社の供給状況を追跡したところ、全国で供給されたPCR検査試薬は累計70万人分あまりにのぼり、設備は1400台あまりであった。
王江平氏によると、秋冬にインフルエンザなどのウイルスが流行する危険性が大きくなるにしたがって、出入国の秩序ある回復をしつつ、中国国内での感染再拡大や海外からのウイルス侵入を防止するプレッシャーは依然として非常に大きい。工業・情報化省は4つの対策、すなわち検査能力の確立推進・検査技師の訓練充実・難関を解決する科学研究と審査登録の強化・検査試薬と設備の生産保障を重点的に行うとしている。(c)People's Daily/AFPBB News