【8月17日 AFP】スペインの首都マドリードで16日、新型コロナウイルス対策として政府が課したマスクの着用義務や制限措置に抗議するデモが開かれた。数百人が参加し、「自由を」などと訴えた。

 陰謀論者や自由論者、ワクチン反対者といったさまざまな思想を持つ人々が参加し、「ウイルスは存在しない」「マスクは命取りになる」「われわれは恐れない」などと書かれた手製のプラカードを掲げた。

 スペイン北東部サラゴサ(Zaragoza)から参加した専業主婦のピラール・マルティン(Pilar Martin)さん(58)は、各国政府が人々の自由を抑制するために感染者数を誇張していると考え、デモに参加したと話した。

 スペインでは法律により公共の場でのマスク着用が義務付けられているが、参加者の多くが着用していなかった。同国では3か月間のロックダウン(都市封鎖)が6月21日に解除されて以降、新規感染者が急増している。

 今回のデモが行われたのは、ディスコの閉鎖や2メートル以上の対人距離を確保できない公共の場所での喫煙禁止など、政府が感染拡大抑止に向けた新規制を発表した2日後のことだった。(c)AFP