【8月14日 AFP】観光客に人気のスペイン北西部ガリシア(Galicia)州とスペイン領・カナリア諸島(Canary Islands)は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、屋外での喫煙を禁止する法令を導入した。

 ガリシア州では13日から、2メートルの対人距離を確保できない場合、着用が義務付けられているマスクを外して人前で喫煙することを禁止する法令が施行された。この種の措置が実施されたのは欧州で初めてとみられる。

 カトリック教会のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼(Camino de Santiago)で知られるガリシア州の政府は、感染した喫煙者が煙を吐く際にウイルスを飛沫(ひまつ)と共に拡散させる恐れがあると指摘した。

 一方アフリカ北西部の沖合にある、人気観光地のカナリア諸島もこれに続いた。カナリア諸島はこれまで、スペインで唯一マスク着用が義務化されていない地域だったが、同諸島自治州のアンヘル・ビクトル・トレス(Angel Victor Torres)首相は、14日から人前での喫煙を禁止し、すべての公共の場におけるマスク着用を義務付けると明らかにした。

 マドリードとアンダルシア(Andalusia)などの自治州も、類似の喫煙制限措置の導入を検討しているという。スペインでは各自治州が医療政策を担っており、新型コロナウイルス対策も自治州ごとに独自の方針が取られている。(c)AFP/Daniel SILVA