【8月12日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は11日、9日の試合で両軍総出の乱闘騒ぎが起きた件で、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のラモン・ロレアノ(Ramon Laureano)外野手とヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のアレックス・シントロン(Alex Cintron)打撃コーチに対し、それぞれ出場停止処分を科したと発表した。

 乱闘を「扇動し、エスカレートさせた」として、シントロン打撃コーチには20試合のベンチ入り禁止処分と、罰金(金額不明)が言い渡された。一方、同シリーズで3度目の死球を受けて冷静さを失ったロレアノには、6試合の出場停止処分が下った。

 ロレアノはシントロン打撃コーチに刺激されると、アストロズのダッグアウトに向かって駆け出し、これがきっかけとなって両軍ベンチ総出の乱闘騒ぎとなった。

 ロレアノは10日、ダッグアウトにいたシントロン打撃コーチから自身の母親を侮辱されたため、それに反応したと明かし、米スポーツ専門チャンネルESPNに「彼に母のことを言われ、受け入れられなかった」「瞬間的にかっとなった」と語った。

 シントロン打撃コーチは発表文の中で、自身の行動を謝罪したが、ロレアノの母を侮辱したことは否定した。

「MLBの出場停止処分を受け入れ、これを教訓にする」「ラモンの母親については一切言及しなかったが、私の行動は不適切だった」

「日曜日に起きてしまった不運な出来事に関して謝罪する。コーチであるわれわれは、より適切な行動が期待されており、選手たちの模範となるべきだ」

「今後こういうことが二度と起きないよう、他のコーチには私のミスから学んでほしい」 (c)AFP