【8月10日 AFP】米大リーグ(MLB)は9日、各地で試合が行われ、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)対ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)戦では、アスレチックスのラモン・ロレアノ(Ramon Laureano)への死球が発端となり、両軍総出の乱闘騒ぎとなった。

 中堅手のロレアノは7回裏、アストロズのウンベルト・カステジャノス(Humberto Castellanos)から死球を受けて冷静さを失った。

 ロレアノは、アストロズのダッグアウトからアレックス・シントロン(Alex Cintron)打撃コーチに何かを叫ばれると憤慨した様子を見せ、同コーチの方へ駆け出しながらヘルメットを投げ捨てると、これをきっかけに両軍ベンチ総出の乱闘騒ぎとなった。

 MLB機構は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危険性を理由に、今季の乱闘騒ぎについて各チームへ警告を発していた。今回の騒動により、長期の出場停止処分が科される可能性はかなり高いとみられる。

 ワールドシリーズを制した2017年シーズンの手の込んだサイン盗みで処分を受けたアストロズは、先月のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)との一戦でもベンチ総出となる騒ぎがあった。その際、ドジャースのジョー・ケリー(Joe Kelly)投手は、アストロズの打者を狙ったかのような投球で騒動のきっかけをつくり、8試合の出場停止処分を受けた。(c)AFP