【8月10日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は9日、新型コロナウイルスの陽性者が続出しているセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)とピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)の3連戦の延期を発表した。これにより、7月29日を最後に試合を行っていないカージナルスは、13日までフィールドには上がらないことになった。

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 MLBはこの日、カージナルスでさらにオースティン・ディーン(Austin Dean)外野手とライアン・ヘルズリー(Ryan Helsley)投手の選手2人とスタッフ1人から陽性の検査結果が出たことを受け、10日から12日に本拠地ブッシュ・スタジアム(Busch Stadium)で予定されていたシリーズを延期した。

 これでカージナルスでは、前週から選手9人、スタッフ7人が陽性反応を示したことになっている。

 カージナルスはホームで行われたパイレーツとの開幕カードで2連勝を飾った後、3戦目からミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)とのビジター2戦にかけて連敗を喫し、今季の戦績はここまで2勝3敗となっている。

 そこから敵地で予定されていたミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)とデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)とのカードに加え、今週末に行われるはずだったシカゴ・カブス(Chicago Cubs)との3連戦も延期になっていた。

 今回の新たな延期により、カージナルスは計13試合が残りのスケジュールに組み込まれることになり、46日間に55試合を消化しなくてはならなくなる。新型ウイルスの影響で開幕が遅れた今季は、ダブルヘッダーの場合は7回制に短縮して試合が行われるが、それでも大きな負担となる。

 9月27日までに各チームがレギュラーシーズン60試合を戦う今シーズンのMLBでは、これまでに複数のチームが最大17試合を消化している。拡大して行われるプレーオフは、10月末のワールドシリーズでチャンピオンが決まることになっている。(c)AFP