苦闘する中国の新規マスク製造会社、販売価格ピーク時の1/4に
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【8月18日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まると、中国全土でマスク製造会社が雨後のたけのこのように現れ、万単位でその登録数が増えた。だが現在、品質管理措置の強化と国内需要の減少に直面し、その多くが存続の危機にあえいでいる。
今年上半期にはマスクメーカーの登録が7万3000社を超えた。そのうち3万6000社以上が4月の新規登録で、マスクの価格および需要の高騰を背景にその数は増え続けた。
だが中国の調査会社「大学コンサルティング(Daxue Consulting)」は、自動車メーカーからおむつメーカーまで各社が生産ラインをマスク製造に切り替えるなか、新規のマスクメーカーの急増は「品質の悪化と詐欺の急増」をもたらしたと指摘する。
そして中国本土でのウイルス流行がほぼ抑制された今、国内のマスク需要は劇的に落ち込み、価格の下落が起きている。
中国本土の労働争議を追跡調査する中国労工通報(China Labour Bulletin、CLB)によると、従業員への給与を支払わずに突然閉鎖するマスク製造工場がここ数か月で相次いでおり、各地で抗議行動が多数確認されているという。
北部の河北省(Hebei)のある医療品製造会社の販売担当責任者は、現在の販売価格が最高時の4分の1にまで減少しており、マスク1枚あたり0.4元(約6円)となっていると説明した。
■3~5月にマスク500億以上を輸出
低品質マスクへの国際的な苦情を受け、中国当局は現在、マスク輸出を目指す企業に品質証明を要求している。この動きは、一部の小規模生産者を苦しい立場に追い込んでいる。
3~5月に中国が輸出したマスクの数は500億を超えている。アナリストらによると、これは昨年の総生産量を10倍上回る数字だという。
そうした中、政府は諸外国に対してマスクの寄付を行った。アナリストらが「マスク外交」と呼ぶプロパガンダの手段としての利用で、その目的はウイルスに対する責任回避とされた。